およそ「商品」というものには「定価」というものがある、というのはあたりまえのことですが、それが大幅に安い価格にて売られているとしたら、なにか訳があるのではないか、要するに「訳あり商品」であるということもよくあることです。
・・・が、それは一般流通している「新品」である商品の話。
私どもが生業としている「古物」に関しては一概にそうとも言えません。自動販売機で売られている缶ジュースみたいに全国的に決まった価格などないわけです。
・・・が、それでも一応相場のようなものもありまして・・・
特に情報網の発達した今現在、その傾向はますます顕著になっている、ということは仕入れ値ももちろん影響されているわけです。
それでも、良い商品を少しでも(出来れば大幅に)安くお客様に提供したい!
そういったいわゆる「掘り出し物」を手に入れることの出来たお客様はもちろん満足、それを提供した店の方もお客様に喜んでもらえることで満足、ひいては店の印象・評価UPにつながるということでも満足。
ここにおいて客と店の利害が一致するという幸せな構図が完成!
・・・というようなことを常々思っておりまして、そこで安く仕入れることの出来たものは極力安く出す、というのはモットーとしておるのです。
ところが、そのような「目玉商品」ともいえる商品が、図らずも胡散臭いものとして見られてしまうこともあるようなのです。
せっかくこっちは安く出している商品なのに、相場より大幅に安いから、というのでなにかあるんじゃないか、と逆に疑われてしまい、こんなのすぐに売れるだろうと思いきや、いつまでたっても売れない、結局ずいぶんたっていっそ値上げしてみたらすぐ売れた、ということも実際あるらしい。
よそのお店でその商品について尋ねられた、なんてのを聞いた日には、
・・・なんだかなぁ~、
あたしゃもう情けなくなっちまいますよ。
・・・いいや、もう。
分かる人だけがうちで得をして下さい!
がっかりしたこと。