日記

そういえば、

昨日、シャツの胸のチェーンステッチで思い出しました。
アメリカ古着では、ワークウェアやチームウェアなどで名前が刺繍されているものも多いですよね。
今からずいぶんと前、古着が今から比べるとまだマニアックな存在だった頃、そんな刺繍入りものは何もないものより格が上で、喜んで着てたものです。
ある時、アメリカのある空港の荷物検査のところでした。私は先に難なくチェックを終え、その後ろは店主でした。
出てくるまでボーっと待っていたわけですが、いやに遅くて、何だか騒がしいのです。あまりにウルサイのでふりむくと、黒人のオバサンの係員がコワイ顔して私のほうを見ながら「ちょっと!ルル、ルル!!」と叫んでるのです。
そうでした、その時私が着てたジャケットの胸にはLULUとしっかり刺繍されていたのです。
「さっきから呼んでんのになんで無視してんのよ!!」とオバサンの険しい視線を受けながら、「ルルちゃうっちゅーねん!」とは思いながらも、そりゃ向こうからしたらそう呼ぶわな、と思い直して戻ってみると、どうやら手荷物の中に紙マッチがいっぱい入ってたんですね。
そうだった、ラベルがかわいかったので、たくさん買ったのだった。預け荷物の中に入れとくのを忘れてた。
当時はテロ前だったので、今ほど規制も厳しくもなかったのですが、それでもマッチはいけませんでした。
もちろん全部没収されました。
さて、この話の教訓は、危険物とみなされるものを機内に持ち込まない、ということと胸に刺繍された名前を憶えておく、ということです、気をつけましょうね。

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