買い付け行くのにお金を忘れた、という先日の話(これじゃ、ほんとにサザエさんだな)は「・・・ありえん。」と一部の人をちとあきれさせてしまったようですが・・・
な~に、私の忘れ物癖は今に始まったことではないのであるよ。わはは。
今から20年近い前の話です。
私はヨーロッパ一人旅を決行しました。
シンガポール・エアラインを利用したのでシンガポール・チャンギ空港でのトランジットだったのですが、往路はその待ち時間が約6時間(!)
いっそ半日くらいあるのだったらダウンタウンまで遊びに行ったりも出来るのですが(実際帰りはそれくらいあったのでそうしました)6時間って。中~途半端な。どこにも行けやしない。しかも一人。
それでもなんとか時間をつぶしました。
長い長い時間が過ぎて、ようやく待ちに待った搭乗アナウンス。
搭乗口で搭乗券を渡すと
「パスポートもお願いします。」
「はい。」
・・・って、あれ? ・・え、ない! な、ないっ!!
パスポートどころか、帰りの航空券、ホテルのバウチャー、トラベラーズチェック、現金、その他、貴重品いっさいがっさいを入れた袋、「大事袋」ごとないっ!
・・・さーっという音が聞こえるほど、血の気が一気に引きました。
係員には「ちょっと待って!」と踵を反し、
どっ、どうしよう・・・最後におったのはどこやったっけ・・・?
あぁ、いくらヒマやからってあんなに空港中うろうろするんじゃなかった・・・
このまま日本に帰ることになったら・・・
・・・・・・。
様々な思いが頭をよぎるなか、それでも最後におったのはここやったはず、という場所へと直行すると、
・・・・あ、あったぁ! よかったあ!!
椅子の上に、多分私が置いたままと思われる状態で無造作にポイッと置かれておりました。
安堵のあまりおしっこちびりそうになりながらも、急いで回収して搭乗口へと戻り、何とか飛行機には間に合った・・・
という輝かしい過去を持つ私だ。
教訓。
「貴重品はむやみにカバンから出してそこらへんに置かない。」 (←あたりまえ)