リペア

革ジャン(フライトジャケット)・ジッパー交換(その1)

これまでに修理の実例として、フライトジャケットのリブ交換(L-2A)、デニムのリペアと紹介してきましたが、革ジャンのジッパー交換を紹介しないってのは、これはほら日本三景を紹介するといって松島、天橋立ときて安芸の宮島を言ってない、世界三大珍味といってキャビア、フォアグラときてトリュフを忘れてる・・・みたいなもんですよ。(なのか?)
そこで今回はいよいよ革ジャンのジッパー交換の実例を紹介したいと思います。
ベースとなるのはG-1(タグは欠損してますが黒タグ・金文字時代の初期タイプ、間違いなく。)、革の状態もすこぶる良好、G-1はリブがぼろぼろになっているのが多いですがこれはめずらしくリブの状態もかなり良し、しかしジッパーが・・・
これもありがち。

そこでジッパー交換、ところが現在うちにはこの年代のジッパーの在庫がありませんでした、
しかしなぁ、いくらなんでも現行YKKは忍びない、どうしようかな・・・、ってんでしばらく店頭にも出さずほったらかしになっていたこのG-1、この度欲しいとおっしゃるお方が現れましていよいよ修理することとなり、そのお客様のご要望で当時の復刻ジッパーをもって修理することとなりました。
まずはもともとのジッパーを外します。
破れているうえに下からも開いてしまう・・・。

下からも開いてしまう、という状態は調整によって修正可能な場合もありますが、これの場合生地が裂けてしまっているので交換するしかない。裂けている側だけ外して、同サイズのものを探して組み合わせるという修復方法も可能ですが、今回は両方ともセットで交換することになりました。 (次回に続く)

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